アイカツ!見るなら

以前アニメの「アイカツ!」にハマってると書いたが もし興味を持った人がいたとしたら先日発売された「劇場版 アイカツ!」をお薦めしたい

これはよくある総集編的なものではなくて 劇場版として独立した作品になっているが本編とはちゃんとリンクしている

ただ いきなり本編を見ると登場人物についてよく分からないと思うので 特典として収録されている「劇場版 アイカツ!前夜祭」から見てみて欲しい
劇場公開の寸前に1時間番組として放送された映画紹介の特番だが アイカツ!を見たことがない人でも劇場版を楽しめるように配慮されていて 登場人物の紹介も解りやすく行われている

もちろん本気でアイカツ!を見たいというのならば むしろ劇場版よりも本編1話から112話までを先に見るのをお薦めしたいが さすがにちょっと覚悟が必要かなと思ってしまうのだ

実はアイカツ!を手っ取り早く理解するにはどのエピソードを見ればいいかなと思って確認してみたのだが 消去法で削っていっても削れる話数はほとんど無かったのだ

劇場版は本来 対象年齢が低学年の女児向けだと思うが 子供向けアニメは一般的に70分程度で作られるところを しっかりストーリーを作っていったら90分になったという作品なので内容的にはかなり面白い
映像もさすが劇場版という動きだし アイカツ!の特徴であるCGステージもよく出来ている

あまり細かいことは言わないので まずは見て欲しい

常識人

最近はアニメもドラマも あるいはハリウッドでさえも良質なシナリオが不足していると言われるようになった
国産ドラマや邦画はそもそも見ないので評価は避けるが アニメや洋画で作品はたくさん発表されても 面白いと思えるものが極端に少ないとは感じさせられている

そこでちょっと考えた

ネットの普及でいろんな人の価値観に簡単に触れることが出来るようになって 所謂「常識」というやつが作品を作る側でも分かんなくなってるのではないか?と
エンタメ作品を作る上で常識が必要なのか?とか ぶっ飛んだ考えこそ必要なのでは?と思うかもしれないが いろんな作品を見てるときに よく出来たものは「常識人の視点」というのが必ずあると思う
作品中の主要な登場人物がどんなにぶっ飛んだキャラだとしても そのぶっ飛び具合と対比する常識人とか普通の人とかがいないと どんな活躍も悪行も映えないと思うのだ

具体例としてこの夏のアニメで1話を見て切った「WORKING!!!」という作品がある
これの第1期「WORKING!」はとても面白く BD-BOXも買ったぐらい気に入った作品だったが2期は微妙…というよりはっきり言って面白くなかった
その面白くなかった2期とまったく同じ雰囲気が感じられた3期のWORKING!!!は その先も見続ける気力が出なかったのだ

なぜ面白いと思えないか

WORKING!!!では笑いを誘発させるようなBGMやSEが上手く使われていないとか 会話のテンポが悪いとかの演出の拙さもあるが 全体的に奇人変人動物園になってしまったことがある
登場人物が全員「ちょっと変な人」で それを中途半端な檻の外から眺めているような気分にさせられてしまうのだ
そして1期では一応常識人的立場で物語を進めていた小鳥遊の視点がなくなったせいで ツッコミが入らなくなってしまった
本当に残念だと思う

それはともかく

私が中学生の頃に読んだ星新一のエッセイ集「きまぐれ星のメモ」は今の私にいろんな影響を与えてくれたが 今回のテーマを考えついた元になった記述がある

星新一をはじめ 小松左京などのSF作家はいつも「常識人」であることを心がけているという
奇想天外なアイデアを文章にするSF作家は 世間の常識をしっかりと意識してないと せっかくのアイデアが活きてこない
本人がどんなに奇想天外なアイデアだと思ったとしても 世間の常識という基準点がないと読者の興味を引く物語とはならないということだ
これは星新一がSF作家なので 周りから奇人変人だと思われてしまいがちなことに対する言い訳めいた話なのだが これは何もSF作家に限らず作家が常識という基準点を持たないまま物語を組み立てたとしても それはただの妄想で誰もが面白いと感じられる物語にはならないと思うのだ

そして最初の仮説に戻る

ネットの普及…特にスマホが普及してからのネットは爆発的に利用人口が増えた
そして誰もが好き勝手に自分の意見をネットに発信できるようになった
作品とか製品とかの一般向け商品についての意見を誰もが言えるようになったこと自体は良いことだと思うが 問題はその意見の全部が有用だとは限らない むしろ雑音のような意見の方が多いと感じられることだ

あくまで私見だが エンタメ作品にしても一般向けの工業製品にしても 素人の意見を取り入れすぎたものは失敗していると思う
高い能力を持ったものが強い意志を持って設計したものを常識人が精査し 腕の良い職人が製品化するという流れで作られたものはやはり良いものだと思うのだ
「これが絶対に良い」と天才的な人がアイデアを出しても 設計段階でいろいろな意見を取り入れると だいたい変な方向に行ってしまう
簡単に言うとアイデア段階ではインパクトも面白さもあるはずだったものが いろんな方面からの制約を取り入れているうちにインパクトも面白さもないものになってしまうことが多いというか

でも 天才的な人のアイデアがあまりに常識外れなことも有り得るので それを精査する工程は絶対に必要だとは思う

ここらへんのバランスが取れている作品・製品がヒット作になるんじゃないかなと思うのだ
なので 作品創作に関わる人はネットの批評などまったく気にしないで 自分達が面白いと思えるものを作ることに専念して欲しい

この投稿の「常識人」というタイトルとはちょっと外れた流れに見えるかもしれないが インパクトも面白さも常識を基点としてのものじゃないと伝わらないと思ったので 作品を見る側の視点に委ねないで登場人物として常識人をしっかり設定したらいいのでは ということを言いたかったのだ

まあ 話の進め方が強引なのは認める

車が欲しい

都内に住むようになって約12年になるが 車を所有する生活からはすっかり離れてしまった
生活にまったく必要がない上に駐車場台も高いので 維持費まで考えると純粋な贅沢品になってしまうからである

それでもやはり好きで運転していた期間がそれなりに長いので ときどき衝動的に車が欲しくなってしまう時期がある
今がまさにその時期で 車の情報を調べてはため息をついている状態だ

欲しい車の候補としては 独身で家庭を持つ気もさらさらないので実用性とかはどうでもよく運転を楽しめることが第一条件となる
運転の楽しさはそれこそ個人差があると思うが 私の運転についての楽しさを育ててくれた原点は 最初に自分で買った「スプリンタートレノ 1975年製 TE47」だと思う
TE47
約3年間乗ったこの車は 燃費は悪いしクラッチやブレーキも重い上にアクセルまで重いという 今ではまず体験できない操作性だった
エンジンも4000回転未満はトルクがスカスカで 少しでも速く走ろうと思ったら高回転をキープしなければならなかったのもいい練習になったと思う

最近 実家の妹がスズキのスイフトRS(MT)を買ったので運転させてもらったのだが 1200ccにしてはトルクもあるし 実用域の回転数(2000~5000回転)ぐらいならそれなりにレスポンスがいい
マニュアルミッションの車としても扱いやすいと思ったが その半面「面白さ」みたいなのは感じなかった
通勤などの日常的に乗る車ならこういう扱いやすさは間違いなく利点だし 燃費も稼ぎやすいからレジャー用としても実用的だと思う

でも 運転することが楽しくてアドレナリンが出てくるような状態にはついにならなかった

私は自分の車に「運転の楽さ」は求めていない
例えばメルセデスのEクラスとかBMWの5シリーズぐらいのサイズでパワーもある車なら 実家までの約550kmを1人で運転しても大して疲れないだろうなとは思うが そういうのには興味が無い

そんな考えや過去の体験から条件を絞って今欲しい車を考えてみる

まず車体のサイズは小さめがいい
そしてできるだけ軽いほうがいい

軽さは燃費にも影響するし タイヤやブレーキパッドなどの消耗品の減りにも影響する
車重が重いと高速を使った長距離運転とかだと安定感があって疲れにくいが 前述したとおり 私には関係ないのだ

エンジンについては高回転型がいい

パワーバンドが高回転に寄ってる方がコントロールする楽しさがあると思う
例えばマツダのクリーンディーゼルにマニュアルミッションを組み合わせた車などは実用的で良いとは思うのだが 私の趣味には合いそうにない
やっぱりエンジンを回してパワーを絞り出す方が楽しいと思えてしまうのだ

この辺りはもしかしたら昔乗っていた二輪車の方のスズキRGガンマ250の体験が影響しているかもしれない
ガンマは2ストエンジンで それこそ低回転ではスッカスカだが 6000回転あたりから上はロケットのように加速する
タコメーターは3000回転より下は表示がないという徹底ぶりだった
このガンマで高回転を維持する楽しさを叩きこまれた感はある

そしてパワーはそこそこでレスポンス重視でいきたいし 足回りはノーマルでもスポーツ走行に向いたものがいい

駆動方式はFRかMRがいい
車体の小さいクラスだと峠とかの速さではFFや4WDの方が上だと思うし もし実家に引っ込んで実用性を求めるようになったらFFか4WDを素直に選ぶと思う
でも もう年齢から言って体力的・集中力的に峠道でギリギリの速さを求める走りはしないし 楽しさを感じられればいい

そう考えると 最近の車では候補がほとんど無いことが分かった

わりと最近の車で選ぶとしたら 絶版ではあるがホンダのS2000とかトヨタのMR2 MR-Sあたりだろうか
できれば9000回転まで回せるというS2000を狙いたいところ

なんて

最初に書いた 生活に全く必要のないもの 維持費(主に駐車場代)がバカにならないのに完全な趣味品だということを考えると購入まで至らないのが本当のところ

そんな状態なので また車の情報を調べては悶々とする日々が続くのである

エンコードの選択

先日 自宅のエンコード環境についてぼやいたが ちょっと情報不足というか書き足りないことがあったのでメモとして追記しておく

まずはエンコードの目的について再度説明

基本的には放送データを約1/4に圧縮して保存するのが最大の目的
あとは画質の悪い再放送の古いアニメとかにフィルターをかけて若干見やすくしたりすることもあるけど頻度は低め

放送波の画質はデジタル化で高まったとは言っても 所詮は圧縮率の悪いMPEG2でノイズも多いので 画質に対する要求はそんなに高いところまで期待してはいない
本当に面白いと思った作品はBDを買うと決めているので エンコードの設定はそこそこで良いと思っている

そんな感じなので画質を突き詰めた設定はしていない
あくまで放送波を1/4程度に圧縮して画質をあまり落とさずに保存というのが目的なのだ

と ここまでが前置き

今回書いておきたかったのは 私がエンコードするときに自分で決めたルールについて
このルールを決めておかないと 週に数十本ある録画を処理するときにいちいち悩む羽目になってしまうのだ

放送波の種類は大まかに分けて次の種類がある

  1. 地上波:実写(ドラマなど) 1440×1080(60i)
  2. 地上波:アニメ 1440×1080(60i)
  3. BS:実写 1920×1080(60i)
  4. BS:アニメ 1920×1080(60i)
  5. BSアニマックス:アニメ 1440×1080(60i)
  6. BS WOWOW 音声2ch:ドラマ 1920×1080(60i)
  7. BS WOWOW 音声2ch:映画・アニメ 1920×1080(60i)
  8. BS WOWOW 音声5.1ch 1920×1080(60i)

これらをそれぞれ決めた形式でエンコードする

  1. 地上波:実写(ドラマなど) 1440×1080(60i)
  2. 地上波:アニメ 1440×1080(60i)
  3. BS:実写 1920×1080(60i)
  4. BS:アニメ 1920×1080(60i)

    1~4については基本的に 解像度・フレームレートを変えずに保存する
    アニメやアメリカのドラマ等は24pで制作されているのが多いが テロップ等が入ってたりするので 24pにすると再生時にカクカクしてしまうことがあるためだ

  5. BSアニマックス:アニメ 1440×1080(60i)

    アニマックスの場合は 余計なテロップが入ることもなくビットレートが高めで画質もそこそこ良いので 1920×1080(24p)で保存している
    局ロゴはかなり大きいが それは自作ツールでフェードインアウトまで駆使して頑張って消している
    ※局ロゴ消去の詳細については 今のご時世だといろいろ問題ありそうなので明記はしないけども

  6. BS WOWOW 音声2ch:ドラマ 1920×1080(60i)

    WOWOWのドラマはアメリカものの場合は24pにした方が良さそうだが そのまま60iで保存している
    解像度はそのまま1920×108で問題なし

  7. BS WOWOW 音声2ch:映画・アニメ 1920×1080(60i)

    WOWOWの映画やアニメは24pにして問題ないので保存形式は 1920×1080(24p)
    映画については以前 1280×720(24p)で保存していたが 42インチのテレビで見ているときは問題なくても プロジェクターだと解像感がかなり落ちると感じたので 解像度は落とさないことにした

  8. BS WOWOW 音声5.1ch 1920×1080(60i)

    WOWOWの5.1ch放送波は基本的に映画(劇場版アニメも含む)なので 解像度は1920×1080のままでフレームレートを24pにするのは7と同じ
    音声を5.1chでコンテナをm2tsにして保存している
    以前はmkvで保存していたこともあったが DLNAでの再生を考えるとm2tsの方が都合が良い

こんな感じでルールを決めて そのルールに対応した設定ファイルを用意してエンコード時に選ぶだけなので 作業はだいぶシンプルになっているのだ

そして最終的に出来上がる映像ファイルは 映像のコーデックがH.264でコンテナはmp4かm2tsになる

ここで一応説明しておくと
映像ファイル:再生可能な映像と音声が入ったデータファイル
コーデック:映像や音声の圧縮形式(MPEG2はH.263 MPEG4はH.264 などとなる)
コンテナ:映像と音声を映像ファイルにするときのファイル形式(mp4とかm2tsやmkvはコンテナとなる)

また少々ややこしいのがエンコーダーとコーデックのこと
私はTVMW6で使われているエンコーダー x264を使っているがコーデックはH.264となる
コーデックは圧縮形式の規格名で エンコーダーは実際に映像を圧縮するためのプログラムと思っておけば間違いない

なんでこんなことをくどくどと書いたかと言えば 時々コーデックとコンテナを混同しているような掲示板の書き込みを見かけることがあるからだ
書き込みを読み取る側がそれをちゃんと理解して会話を進めていれば問題ないが 似たような混同をした別な人が会話に混ざってくると すごくややこしいことになってくるという展開を見かけることも少なくない

まあ 私はそういうやりとりを見てもニヤニヤと見守ってるだけなのだが

それと大事なことを書き忘れていた

フレームレートについてだが 上の文章で60iだとか24pだとかは1秒あたりの画面の枚数を表している
iとかpはインターレースとプログレッシブを表している
インターレースとプログレッシブについて説明するとめちゃくちゃ長くなるし 正確に伝えられる自信もないので ウィキペディアあたりでも検索してみてほしいけど

以前は再生時にインターレースを上手く解除できないプレイヤーも多くて プログレッシブ化するのが正義みたいない雰囲気もあったけど 今はインターレース解除(インタレ解除と言う場合が多い)をきれいにできるプレイヤーの方が多いと思うので 放送派の60iのまま保存するほうが良いと思っている
というか 私の動画再生環境で60iの再生はまったく問題がないというだけなのだが 他の人に動画をあげたりすることはまったく考えてないので 今後も問題ないだろう

なんとも予定外に長文になってしまったが 普段から自称デジタルデバイドの人たちにIT関係の説明をしているので 文章が説明過多にしまうという事情があるのでご容赦願いたい

テレビとプロジェクター

以前の投稿で 自宅の映像鑑賞をテレビからプロジェクターに切り替えたと書いた

同程度のサイズのテレビに比べるとプロジェクターは本体+スクリーンの価格ではかなり安く揃えることができる
もちろんプロジェクターもピンキリなので 高価なものはテレビ以上にコストがかかるので ここではあくまで低価格での話となるが

現在は中古で買ったビクターJVCのDLA-HD950という機種を使っているが ソースがBDだったり 放送でもBSの実写ドラマの場合はかなり満足できる画質を楽しめている

問題は地上波およびBSでもアニメの場合

地上波はそもそも帯域が全然足りてないのに情報を詰め込みすぎてノイズがひどい
BSでも天候が悪いとノイズが乗ったりするが その場合は完全に絵が破綻して保存する気は起きないのでむしろ問題ないと言えるかもしれない

ただ 放送波の鑑賞については 放送波独特のノイズに対策が施されているテレビの方が高画質に感じる
なので テレビ放送や録画の鑑賞が中心ならプロジェクターで見るのはまったく勧められない

また アニメは派手なエフェクトが使われているものだと これまた派手なブロックノイズが出やすくて プロジェクターだとかなり気になると思うのだ

テレビの代わりにプロジェクターでという発想は私だけではないと思うのだが プロジェクターはあくまで自宅でミニシアター気分を味わいたいという目的に限られるような気はする
実際に私も50インチぐらいの適当なテレビを買おうかと健闘してるぐらいなので
まあ 置き場所がないので このままプロジェクター生活でいいか とも思っているのだが

あと忘れてならないのが プロジェクターのランプの寿命
機種によって違うが だいたい2000時間~3000時間で交換が必要になるので その分のコストも計算に入れないといけない
たまにプロジェクター引っ張りだして映画鑑賞という程度なら気にする必要もないとは思うが 私のように毎日数時間見ている状態だと ランプのコストも気にしないわけにはいかなくなる

長々と何が言いたいかと言うと 私の投稿をたまたま読んだ人が テレビ代わりにプロジェクターもいいな と思ってしまった場合に デメリットもけっこうあるということも覚えておいていほしいと思ったのだ

あ そうそう
最近のプロジェクターはだいぶ明るくなっていて 情報を中途半端に調べていくと まるで部屋の照明が点いていても普通に見られるような印象を受けてしまうかもしれない
だが それはやっぱり無理だと思ってほしい
基本的には暗室が理想で 手元を照らす範囲の狭い照明があれば便利ぐらいな運用になる

日常生活を暗い穴蔵みたいな状態で過ごすことになるので テレビでの映像鑑賞とはかなり違ってしまうのだ
ただ テレビのように画面自体が発光しているわけじゃないので 暗闇でも目の疲れはあまり感じないけども

家庭でのプロジェクター利用につていはネットでかなり詳しく専門的に解説してくれてるページもあるのだが 興味を持ったばかりで検索するとヒットするのは割と簡単な解説のページが引っかかりやすい
検索するワードが専門的なページにヒットするより先に簡易なページのものが目についてしまうからだと思う

狭い部屋でプロジェクターで映像鑑賞は 思ったより簡単に実現できるけど それに伴うデメリットが想像と違ってる可能性があるということだけは覚えておいてほしい

エンコード環境

私は現在 アニメや海外ドラマを合わせて週に40本ほど見ているが ほとんどをエンコードして元のTSファイルの1/4程度のサイズにして保存している
知り合いにそのことを話すと 週40本を見ていることにも驚かれるが いちいちCMカットしてエンコードしていることには驚くというより呆気に取られてる感じだ

TSのまま保存しておくと1クール(3ヶ月)で約4TBのHDDを消化してしまうが エンコード済みなら1TBで済むわけだから手間をかける価値はある
それと 放送TSのままだと画面の端に表示されてる局ロゴが気になって仕方がない
局ロゴも小さい画面で見ているとそれほど気にならないが40インチ以上の画面だとかなり邪魔に感じる

そんなわけでエンコードは以下の手順で行っている

1.放送TSをTMPGEnc MPEG Smart Renderer4(TMSR4) でカット編集

2.DGIndexでd2vファイルの生成

3.AVSファイルにDelogoの組み込み

4.TMPGEnc Video Mastering Works6(TVMW6) でH264エンコード

手順2.3.が面倒だったが1.で出来たm2vファイルを読み込んで自動的にDGIndexを起動してAVSを生成するアプリを作ってからはだいぶ楽になった

1.の手順を省くなら放送TSをDGIndexに流し込んで そこからAVSファイルでdelogo
それをTVMW6でカットという方法もあるが その場合は音声のズレをDGIndexの結果からAVSファイルに盛り込む必要があるし TVMW6でのカット編集が意外にレスポンスが悪いので私はTMSR4でのカットの方が快適だと思っている

ハードウェアは以下のように変遷してきた

エンコードを始めた頃はintel Core2Quad Q9550をOCして使っていた
その当時はソフトとしてAviutlとx264を使用していた

その後はCore i5 2500kになり
Core i7 3770k になった

現在もメインはCore i7 3770kを4.4GHzでエンコードしているが エンコードソフトをTVMW5から6にアップグレードしたのをきっかけにnvidia GTX960も追加してみたところ 地上波のアニメ(長さ24分)のエンコードならフィルターなし 1440×1080 60i の固定品質(62)で30分でエンコードが完了するようになった

その後に録画機をリプレースするとき ついでにエンコードもできたらいいと Core i7 4790kを使ったPCも組んでみたが Core i7 3770k(4.4GHz)+GTX960とエンコード時間はほぼ同じ
さすがに新しいコアはエンコード速度が速いと感じるが 3770k+GTX960も悪くない

もちろん4790k+GTX960なら いや もっと上のGTX980あたりならかなりの時間短縮が期待できると思う

勘違いしている人もいるようなのでいちおう書いておくが TVMW6でのGeForceの利用はフィルター演算の補助で使われていて 評判の悪いCUDAエンコードをしているわけではない 念のため

それと実験的に4790kにnvidia GT740も組み合わせてみたが それなりにフィルターを使ったエンコードでもGPUの使用率はほとんど上がらなかった
TVMWも5の頃はCPUとGPUの演算比率の表示があまり信用できなかったが バージョン6になってからはある程度信用しても良さそうなので GT740程度ではGPU使用率が上がらないのが実際のようだ

ちなみに 1440×1080 60i リサイズなし・インターレース解除なしのエンコードでも
3770k+GTX960で CPU 36% : GPU 64% ぐらいで進行する
TVMW6で実装された高精度のインターレース解除を使うと GPUは75%ぐらいまで使われるようだ
さらに高精度ノイズ除去まで使うとGPU 80%を超えるので Core i7 2600kとか3770kとかを使っていてCPUのリプレースを考えているならば とりあえずGTX960以上のGPUを追加してみるのも面白いと思う
特に4790k単体で高精度インターレース解除を使うとかなりエンコードが遅くなってしまうから 予算をGPUに掛けたほうが効果的かもしれない

CMカットに話を戻すと TMSR4のCM候補抽出機能にはかなり助けられている
そのままカットできるほどの検出精度ではないが 例えばDLifeのドラマのようにCM位置を目視で探すとかなり手間のかかるような場合に 自動検出である程度目安を付けられるのはかなり便利なのだ

それとカット編集を行うTSソースはSSDに置いている

TMSR4のシークバーをつかんでグリグリとシークできるのはSSDならではなので 編集を頻繁に行う私には必須になってしまった
HDDに編集元のソースを置いてシークバーをグリグリ動かすと HDDからガリガリと壊れそうな音がするし SSDの耐久性は気にするほどではないと実証されてきているので 動画編集のソース置き場としてはSSDを選びたいと思うのだ

エンコードソフトに関しては フリーのAviutlとx264の組み合ででも同じようなことができるが バッチエンコードツールの出来の良さでTVMW6を選んでいる

こんな風に長々と文章化すると とても面倒なことをしているように思えてしまうかもしれないが 目的はあくまで画質をあまり落とさずに保存サイズを1/4程度にすることで 手間は慣れと自作ツールでだいぶ楽になっている
それに 繰り返し見るほど気に入った作品はBDを買うと決めているので エンコードで画質を完璧にしたいという気持ちは持っていない

TVMW6でのH264エンコードについての設定は 機会があったら書いてみようとは思っているが 先に述べたように画質に完璧を求めていはいので あまり参考にはならないと思う

ヘッドホンアンプ P-700u

数年前からヘッドホンオーディオに凝っている

ちょっと前まで住んでいたマンションが音に関しての環境があまり良いとは言えず 映像の音声をしっかり聞きたいと思ったらヘッドホンが最適だと思えたからだ

最初に買ったのはヘッドホンアンプにFOSTEXのHP-A3 ヘッドホンにAKGのQ701という組み合わせ
HP-A3はオペアンプを交換できるので 3種類ほどのオペアンプを取り替えながら楽しんでいた

その後ヘッドホンをいろいろ買い足したが 今でも残してあるのはBeyerdynamicのDT1350とT5p DT990pro
気がついたらBeyerdynamicばかりになってしまったけど
その後 現在のマンションに引っ越してから 以前から欲しいと思っていたSENNHEISERのHD800とバランス駆動できるヘッドホンアンプNmode X-HA1を購入した
ついでにSAECのバランスケーブルも買って しばらくそれで満足していたのだが X-HA1の高音がどうにも賑やかというか小うるさい感じがしてもうちょっとレベルの高いヘッドホンアンプが欲しくなってしまった
また HD800の評価でよく聞く音場がやたら広いというのをあまり感じられなかったというのもある

候補はいろいろあったが 中途半端なものを買ってもまた不満が出てくるだろうと思い 私が今買える範囲ではいちばん作りが良いと思えるLuxmanのP-700uを買うとことにしたのだった

P-700uはアナログのヘッドホンアンプでデジタル入力はないので DACはOPPOデジタルのBDプレイヤーBDP-105DJPを使用している
BDP-105DJPはUSB DACとして使えるし 今流行りのDACチップES9018を使用していてバランス出力ができるので P-700uも含めてフルバランス接続ができるのだ

音に関しては X-HA1の賑やかさに比べてノイズ感はほとんど無くなり とても落ち着いた音色が出るようになったと思う
ノリの良い曲の場合はちょっと物足りない感じもあるが 私の場合は音楽を聞いてる時間よりも動画の音声を聴いてる時間の方が長いので 映画やドラマの音については概ね満足している

音楽についてはHD800でボーカルが遠いという評価をよく見かけるが 私の環境ではむしろ丁度良いと感じる
確かに楽器の奥で歌ってる感じはあるけどね
ボーカルを重視して聴きたいときはT5pの方を使うことで補完できてる感じ

HD800がホールでの演奏とすれば T5pは狭めのライブハウスみたいな音がするので 古いジャズなんかはT5pの方が好み
T5pの欠点はケーブルが細くて頼りないこととケーブル交換ができないことなので そのうちバランス化してみようと思っている

気づいてみればP-700uについてほとんど何も書いてないが 大きく重いこと スイッチ類の感触が昔のオーディオアンプのようにしっかりとした感触なこと 入力切替などでスイッチを操作するたびにリレーで物理的に切り替えていることが分かるなど 私が思う「良い感じ」は全て満たしてくれている

音については ヘッドホンを鳴らすということについては充分な駆動力を持っていると思うので あとはヘッドホン自体と音楽ソース そしてDACの変更で調整していきたいと思う
まあ DACも今の環境でほぼ満足なのだが ES9018以外のDACも試してみたいんだよね

HD800だけを考えるならSENNHISERのHDVD800というのも考えたのだが たぶんそのうちP-700uを欲しくなるだろうとは思ったので買って正解だっと思う
オーディオにしろ映像機器にしろ 欲しいと思った物がまったく手に入らない値段ならともかく 予算が用意できる範囲だったら妥協しないほうが結局は無駄な出費が抑えられると思うんだ

ヘッドホンなんかは1~3万円ぐらいの範囲のものを短期間で8本ほど買ってしまったからね
そして残っているのが5本で 実際に常用してるのは2本だけ

趣味で妥協をする場合は 高額なものを買うより決意が必要ということだね

いい歳をしてアイカツにハマる

数年前からいい歳をしてアニメ鑑賞にハマっている
放送しているアニメは殆どチェックして その中でも気に入ったものだけを残しているが それでも週に40本近くになってしまう
正直多すぎるよね

その中でも次回放送を楽しみにするぐらい気に入っているのが「アイカツ!(アイドルカツドウ)」だ

地上波で木曜の18:30 BSで月曜の17:00という子供向けのアニメだが 内容的には深夜に放送している大人向け(と言っていいかわからないが)のアニメよりもずっと面白いと感じている

概要を説明すると 主人公の女子中学生が生徒が全員アイドルというスターライト学園でアイドルとして頑張っていくというストーリー
カードゲームのアイカツ!と内容がリンクしていて 現在もう放送3年目で130話を超えている

巷ではゲームのアイカツ!を女児の列に並んでプレイする 所謂「アイカツ!おじさん」の存在も話題になったりしてるが 私はゲームに興味はなくアニメのみ
以前のようにビートマニアシリーズをやっていてゲーセンに抵抗が無かった頃ならともかく さすがに最近は老眼も入っていて白髪も交じり始めたジジイではゲーセンに行くこと自体に抵抗があるんだよね

放送するアニメはほとんどチェックするとは言っても さすがに子供向けアニメについてはあまり見ていたなかった私がアイカツ!を放送スタートから見始めたのはまったくの偶然
何を録画しようとしたのかは覚えていないが 間違えて録画していた第1話を見て 意外に面白いかもしれないと思ったのが始まりだった

それが今では発売されているBDは全部買い揃え CDまで買い揃えるまでハマってしまっているのだから 本当に偶然とは恐ろしいものだと思う

アイカツ!はそれぐらい面白いので友人知人にも薦めたいのが 言葉でその面白さを伝えるのが意外に難しい

どんなアニメ?どんな内容?と聞かれても 昔の王道スポ根アニメのようなアイドルアニメとかの訳の分からない説明しかできない
私の語彙が不足しているのだろう

私が感じている面白さは とにかく展開が早いこと
進行が丁寧でちゃんとしていること
登場キャラがどれも魅力的で その行動を見ていることが楽しいこと
音楽が良いこと
ダンスシーンがCGで作られているのだが そのCGが年々レベルアップしていて 今ではなかなかすごいレベルの映像になっていること
等々

特に展開の早さは特徴的で 少々重たいテーマだとしても だいたい1~2話でスッキリと完結する
これが深夜のアニメだったら余計なエピソードが絡んで3~4話 下手したら1クールは使っちゃうんじゃないの?っていう話が1~2話で終わるのだが それがちゃんと面白いのだ
この辺りは脚本とキャラ設定がちゃんとしているからだと思う

なんて風に書いていくと ものすごく堅い内容に思われてしまうかもしれないが 笑いあり涙ありのしっかりとした物語が描かれているので誤解のないように

また音楽の良さも特筆すべき点
曲だけを聴いても楽しめるぐらい良作が豊富にリリースされているのだ

現在2年続いた主人公も交代して3年目のシーズンとなり ますます展開が楽しみになってきている
制作陣は10年続くコンテンツにしたいと言っているので 是非これからも頑張ってもらいたいと思う

オーディオを変えるもの

数年前からヘッドホンオーディオに凝っている
ヘッドホンオーディオについては別に細かく書いていこうと思うので 私が昔経験したオーディオ体験について書いてみよう

私のオーディオ体験は中学生の頃から始まっているが 音に対する考え方が大きく変わったのは高校生時代
中学の時は音楽を聴くだけだったのだが 高校から楽器を始めるようになって 同じ音楽でも聴こえ方が違ってきた

高校からギターを始めたのだが そうなると音楽を聴く場合にはギターに聴覚を奪われるようになった
もちろん弾きたい曲の場合はそれでいいのだが どんな音楽を聴いてもギターばかり気になってしまうので 音楽鑑賞用に買うレコードはギターの入っていないジャズのピアノトリオとかカルテットとかになったぐらい

そしてバンドを始めたり部活でブラスバンドに入ったりしてるうちに 今度はリズム楽器が耳に入ってくるようになってくる

これは音楽を聴く一方だった頃とは全く違う感覚で 音が良いとか悪いとかよりも演奏が良いとか悪いとかの方が重要になる
音質についても 特定の音が聴こえるとか聴こえないとかよりも ホールの響きとか余韻とかの音質の方が気になったりする

私は楽器を演奏しなくなってから既に20年以上たっていて 今ではギターをまともに弾くこともできないと思うが 音に対する考え方感じ方はその当時の体験に基づいていて今もあまり変わってないと思う

オーディオ的な事で言えば好きな音楽を好きな音質で聴けていればそれが最良と思うが 楽器演奏を始めてみたり あるいは特に好きな楽器を想定してみたりすると それまでとは聴こえる音が違ってくると思う
楽器演奏について言えば 特に上手くなる必要はなくて 実際に音が出た時の指に感じる振動だとか 部屋に響く音だとか余韻だとかを感じ取れれば 聴く一方だったときとはまた別の体験ができると思うのだ

音質の事で思い出したことがある

高校を卒業するあたりだったと思うが よく行っていたオーディオ専門店が閉店セールをやっていて いつもだったらとても買えないレコード用のカートリッジが手に届く値段で買うことができた
大昔のことなので記憶は曖昧だが 通常価格3万5千円ぐらいのカートリッジが2万円弱で買えたと思う

そのカートリッジを自宅のレコードプレーヤーに取り付けて 実際に音を出した時の体験

取り替える前のカートリッジは1万5千円ぐらいのものだったと思うが それでも特に不満のない音を出してくれていた
でも 交換後の音でいちばん驚いたのがドラムのシンバルの音

バンドをやっていた関係で シンバルはまずスティックがシンバル自体に当たるカチッという小さな音の後にジャーン!というシンバル特有の音が聴こえるのだが レコードでそのカチッという音は聴こえなかったので 録音には入っていないのだと思っていた

だが 取り替えたカートリッジではそのカチッという音がちゃんと聴こえた

この音は本当に微かな音で 最近の音楽で多く使われているサンプリング音源のドラムマシーンではまず聴こえない音だが 生演奏のドラムセットなら腕前に関係なく聞こえてくる音なのだ

それが聞こえた瞬間の感動は今でも忘れられない
背中がゾワッとしたぐらいだったからね

でもこれはいつも目の前でドラムセットの音を聴いていたからこその体験で 私が聴く一方の人間だったら一生気付かなかったかもしれない

これは何も楽器演奏をしている人が聴き専の人よりも優れているとか言いたいわけじゃなくて 楽器演奏を経験すると音楽の楽しみ方がちょっとだけ広がるかもしれない ということを分かってもらいたかったのだ

オーディオの思い出

私がオーディオを意識し始めたのは中学一年生の頃
1975年ぐらいからだったと思う

当時 私の家にはレコードプレーヤーとラジオが一体となったモジュラーステレオしかなかったが 特別に音楽に興味があったわけではなく 親がたまに買ってくる流行歌を鳴らす程度ならば充分だった

それが中学に入ってから 友人の影響で洋楽を聴くようになってからオーディオに興味を持つようになったと記憶している

初めて自分の小遣いで買ったLPがビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」だったが さすがに針圧調整もできないモジュラーステレオのプレーヤーにかけるのは勿体無いと思うようになった

とりあえず父親に相談してみると 父親本人も貧乏ながらもちゃんとしたステレオ装置が欲しいとは思っていたらしい

そこで父親を上手くだまし…いや説得して 低価格ながらも独立したプレーヤーとアンプ そしてスピーカーを揃えてもらった

その当時 オーディオ知識の源は雑誌のFMファン
またStereo Sound誌も読んでいたと思う

中学時代はオーディオ知識よりも 音楽知識の方に重点を置いいていて 小遣いを貯めてはレコードを買うというのがやっとだった

家のオーディオ装置がグレードアップしたのは高校時代

プレイヤーはビクターのダイレクトドライブのもの(型番失念)で アンプは山水のAU-707 スピーカーはダイヤトーンのバックロードホーンキットをしばらく使っていた

スピーカーについては父親の知り合いの電気屋さんに何度も通って試聴検討したが 気になっていたのはいつも片側が後ろ向きにしてあるJBLのモニター4331
理由を尋ねてみると「故障している」との事

ある日しつこく話を聞いてみたら これを聴いてしまうと他のスピーカーが売れなくなっちゃうからだそうで 故障ということにしているということだった

それなら!ということで 当時の私の試聴用リファレンスレコード「リー・リトナー:フレンドシップ」(ダイレクトカッティング録音)を持ち込んで聴かせてもらうことにした
当然1本40万円近いスピーカーを買えるわけではないが そこは何度も通ってる熱意が通じたのだろう

実際に音を出してもらって驚いた

今まで家で聴いていた音は何だったんだ…と思うぐらい 各楽器の音が鮮烈に聞こえてくる
その体験は本当に凄くて しばらく家のオーディオから音を出す気が起こらないぐらいだった

実はそれ以前にも他のオーディオ専門店でJBLのスピーカーは聴いていたのだが 機器の組み合わせが悪いのか そんなに凄いとまでは思ってなかったのだ
つまりはJBLの凄さを体験すると同時に オーディオは組み合わせが重要だということも学ぶ体験だったという事になる

その後 やっと自宅のオーディオでも普通に音楽を聴くようになってから 改めて試聴させてもらってビクターのZERO5というスピーカーを購入したのだった

今では音源がデジタルになってノイズは劇的に減っているし レコードのような気遣いも必要なく気軽に音楽を楽しめるようになった
それでも当時のレコードで体験したいろいろな音は良い思い出だと思う

多分に思い出補正はあると思うけどね