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東芝 J3100GT

私が初めて買ったパソコンは東芝J3100GTというラップトップだった

外観はこんな感じ
東芝J3100
(マイナビニュースより転載)

性能は
CPU Intel 80286(8MHz)
メモリ 640KB
内蔵HDD 20MB
ディスプレイ 単色オレンジのプラズマ 640×480ドット

ラップトップ(膝上)と言いながらも重さは6.8Kgもあり 実際に膝上に乗せたら膝が折れそうだ

1986年に発売とのことなので 買ったのもその頃だったと思う

その当時パソコンは欲しいと思っていたのだが 普通に売っているのはNECのPC9801シリーズがほとんど
普通に9801を買えば良いようなものだが 生来のへそ曲がりである私はたまたま勤務先に出入りしていた事務機屋さんが勧めるJ3100に興味が湧き 悩んだあげく購入したのだった
確かハーフサイズのシリアルプリンタと合わせて60万円ぐらいしたと思う
ちなみにJ3100の定価は698,000円だったということなので けっこう値引きしてくれたようだ

そして友人からいろんなソフトをもらってきて動かそうとするのだが PC9801用のソフトはことごとく動かない
Windowsと違って同じMS-DOSでもソフトが直接ハードウェアを制御しているので ハードが違うと動かないことが多かったのだ

このソフトが動かないということが良かったのか悪かったのか ソフトウェアの制御方法に興味を持ち 唯一まともに動いたMASM(マクロアセンブラ)を使ってのソフト開発に没頭したのだった

もしPC9801を買っていたら たぶんゲームに没頭してしまっていただろう

結局その後にソフトウェア開発会社に転職したので実益はあったわけだが PC9801を買っていたら選んだ道は違っていたかもしれない

今思えば コンピュータ関連では何でも揃っている現代と違って マウスすらないJ3100の時代からパソコンを使うことができていたのはある意味 幸運だったかもしれない
残念ながら黎明期の高報酬の仕事にはありつけなかったが 知識は基本的なものから覚えていくことが出来たので楽しみながら仕事に活かすことができたと思う