S2000を買った

つい最近 車が欲しいという欲が高まりすぎて車を買ってしまった
ホンダのS2000 AP1-110(2001年製 走行11万キロ余)である

購入を決めたのは8月末頃だったが 今回は銀行ローンを利用したので納車までに3週間ほどかかってしまった
銀行からの最初の連絡で担当者が「約3週間ほど手続きに時間がかかります 3週間です」とやたら3週間を強調するので 正式に申し込みをして書類が銀行側で揃ってから3週間だと勝手に解釈してシルバーウィークには間に合わないなあ……と思っていたのだが 思いのほか手続きが順調に進んで9月17日に納車となった

買った販売店は千葉方面
自宅から電車で最短でも1時間半はかかる場所である

納車当日は会社を早退させてもらって電車で2時間掛けて取りに行ったのだった

天候はあいにくの雨で東関道から首都高というコースでの帰宅となったが 雨が小降りになったのを見計らって料金所を通過してから2速で9000回転だーー!!っと回してみたら 道路の継ぎ目でテールが流れてスピン寸前の状態に
カウンターステアとアクセルを戻すことで事なきを得たが「大丈夫か?この車……というか大丈夫か?オレ……」というS2000最初の洗礼を受けたのだった

S2000は販売店の試乗でも感じたことだが 今まで乗ってきた車は何だったの?って言うぐらい本当のスポーツカーだと感じさせてくれる
足回りは硬いしステアリングに遊びがほとんどない
エンジンのレスポンスも鋭いので アクセルをラフに踏むと上手くコントロールできなかったりする

乗り始めは怖いぐらいだったがシルバーウィークを利用した実家(岩手)への帰省でだんだんと慣れてくると これほど楽しい車は他に無いだろうなと感じられるようになってきた

ただ 標準のシートはいただけない
長距離を運転すると腰が痛くなってしまうのだ

この車を買うまでにいろんな中古車を見たりS2000のユーザーページを眺めたりしたとき シートをレカロ等に取り替えている人が多いことに疑問を感じていたが 実際にこの腰への負担を経験するとシートを変更したくなる気持ちがよーーっく分かってしまったぐらいだから

実家への行き約500kmで腰がかなり痛くなってしまったので とりあえずカー用品店で腰の負担を軽減できるものはないかと探してみたところ 値段は高めだがコンセプトが気に入ってこんなものを買ってしまった

シートに取り付けて腰への負担を軽減するというものだが 他の製品が腰骨のS字を保つことで腰への負担を軽減しようとするのに対して これはお尻が左右へズレるのを制限して骨盤から負担を軽減しようとするもの
考え方が面白いのと素材が良さそうに感じたので 当初の予算をだいぶオーバーしたが買ってしまったのだ
カー用品店での価格は1万円ちょい

取り付けてみた結果 お尻の位置がけっこう前に行くのでシートの調整をしたのだが 背もたれとの位置関係がイマイチつかめずに いきなり運転が下手になってしまうほどの違和感があった
その後で何度か試行錯誤してベストポジションを決めてから違和感はなくなったが 効果はあまり感じられずに正直なところ「高い買い物しちゃったかな」という感じだった

ところが今度は実家から自宅への帰り道をあまり休憩せずに走り続けたのだが 腰に疲れは感じても痛みは感じない
これはちょっと凄いかもしれないぞと思った

実のところ 車のシート云々に関わらず私は普段から腰痛がひどいのだが 今回の運転後はひどい腰痛が出ていない

S2000の場合 硬い足回りと低い車高や遊びが極端に少ないステアリングのせいか 路面からの情報がダイレクトに伝わってくる
それとあまり形の良くないシートが相まって腰にダメージが来るのだが このパッドを付けてからは路面の情報はそのままに負担だけが軽減された感じになった

実家に到着して腰の痛みに苦しんでいるときには なんとか早くレカロシートに取り替えなければと考えていたが とりあえずこれでシートについては考えてなくて良さそうだ

Amazonのレビューを読むと 事務用の椅子に使用しているが効果が不明といったような意見が見受けられた
このパッドは前後左右と上下に振幅がある車でこそ効果を発揮すると思うので 事務椅子用にはどうかな……と思う
車用としてもシートの調整には試行錯誤が必要だと思うので 不満に感じたとしたらシートの方をいろいろ調整してみると良いかもしれない

何はともあれ S2000についてはこれからもあれこれ書いていきたいと思う
14年前の車であることや走行が11万キロを超えていることなどを考えると しっかり予算を取ってオーバーホールしたいところだが 今のところは予算もないのでしばらくはこのままだろう
S2000に詳しい整備工場を見つけることができたら 新車状態に比べて今がどれぐらいの状態なのかは見てもらいたいとは思っている