あえて?の16インチ

昨年の今頃のことだが S2000の夏タイヤを17インチセットから純正16インチホイールのセットに取り換えた
普通と逆のようなことをしたのは 当時借りた月極駐車場でタイヤが枠からはみ出してしまったための苦肉の策で少々後悔気味だったりしたのだが 今となっては取り換えて良かったと思うようになった

具体的には
変更前
ホイールはRAYS CE28N
タイヤはGOODYEAR EAGLE RS SPORT S SPEC
サイズ
F 225/45R17(7.5J +50)
R 245/40R17(8.5J +50)
変更後
ホイールは純正16インチ
タイヤはYOKOHAMA ADVAN SPORT V105
サイズ
F 205/55R16(6.5J +55)
R 225/50R16(7.5J +65)
となったわけだ

16インチにした当初の感想はその当時に書いているので割愛するとして 毎日の運転で16インチセットにして良かったと思うことを書いておこう

変更前の17インチセットはタイヤもハイグリップなせいもあるが 日常的なスピード域では私程度の腕では破綻する気配すら無いほど安定感が抜群だった
あまりに安定しすぎていてつまらないと感じるほど……

しかし16インチセットは17インチセットに比べて実用の速度域が20km/h程度下がった感じで 雑な扱いをすると簡単に不安定な挙動を起こす感じ
S2000初期型(AP1-100~120)はリアサスペンションのストロークが短いせいでコーナリング中のジオメトリー変化が大きく トラクションをかけるスイートスポットが狭いのが欠点と言われるが 16インチセットはその特性がもろに出てしまうのだろう

しかしこのちょっと神経質な特性が 普段の運転の面白さになっていると感じているのだ

さらに16インチタイヤは17インチセットに比べて値段が安いのも利点

まあそのかわり見た目が地味すぎるのは欠点なのだが……

16インチセットに取り換えるきっかけは月極駐車場の入らなかった件だが 実はその前にガンさんこと黒澤元治さんがS2000のプロトタイプをニュルブルクリンクで走らせている動画を見て そのウルトラスムーズな運転に憧れたと同時に 16インチセットでも200km/hを超える速度で安定して走れるんだと認識したことも影響している

実際に16インチセットで走ってみると 峠を楽しむレベルなら適度な緊張感があるし加減速にも不満は無い
コーナーへ突っ込み加減で進入すると不安定な挙動を起こすので自制にもなるし 加速のタイミングもちょうど良い範囲が狭いので雑なことはできない……など 普通ならマイナス要素になることが楽しくて仕方がない

そこで「あえての16インチ」と言い張ることにしたのだ

コーナリング中の不安定な挙動はホイールのオフセットを外側に寄せれば気にならなくなりそうだし フロントタイヤをもうちょっと太め(215か225あたり)にすれば収まるのではないかと思っているが 残念ながらスポーツタイヤで16インチはサイズを選べないしホイールもほとんどが絶版
見た目も安定感も17インチの方が圧倒的なのだが 今のタイヤはまだまだ使えそうなので ダメになるころにまた考えようと思う

そう言えば今使っているADVAN SPORT V105のヘビーウェット性能は素晴らしいことも書いておこう
昨年の9月に実家に移り住むことになって東京-岩手を何往復もしたのだが 天候が不順で水たまりの中を走ることも多かったのだが V105は滑ることもなく安定して走り続けることができた
ドライグリップに不満は無いし音も静かなこのタイヤは 仮に今度17インチセットに変更するとしてもまた選ぶことになりそうだ

S2000で冬を越した話

昨年の9月から事情があって実家のある岩手で暮らすことになった

それまで趣味の車だったS2000がそのまま日常の足車となったのだが 今年の冬は例年以上の積雪だったので雪道を走るのも日常となってしまったわけだ

S2000で走り回っていると「S2000で雪道は怖くないですか?」と何度か聞かれることがあった
その時々で「怖いですね」とか「そんなに怖くないですよ」という回答をしていたのだが これはテキトーなことを言ってるわけではなくて両方とも本当のことだ

怖いというのは 雪道を車で走るのはやっぱり怖いのでそのことを言っていて 慣れてくるとだんだんと怖いという感覚が薄れてきたりするが 凍結したりするとやっぱり肩がガチガチのこってしまうぐらい緊張する

しかし 怖いというのが「S2000だから怖い」という意味ならそれは「それほど怖くない」という回答になったのだ

S2000はFRのスポーツカーなので凍結路の発進や加速には確かに神経を遣う
しかし ペダルやハンドル そしてシートからダイレクトに路面の状態を感じ取れるので 滑ったりしても体が勝手に反応して対処できてしまう
だから路面上で横を向いたりタコ踊りを披露したりすることもなく無事に冬を越えることができたのだった

まあ 個人的にも冬に快適な車とは言えないし 車屋とかからは「S2000はやっぱり冬場は封印したほうが良いですよね」とか言われてしまったりもするぐらい 人に勧められるような扱い方でないのは確かなのだが……

ただ 車を大事にするというのにもいろいろあって 私の場合は「車は走らせてこそ」という考えでいるから 冬の間だけ封印してなんてのはちょっと違うと思っているのだ

さてここからが本題

S2000で冬を越してみて思ったことを並べてみよう

最も困るのは低い車高に伴って最低地上高が低いこと

私が住む岩手県南部は除雪が行き届いていて そんなにひどい轍にはならないが それでも車体下をこすりながら走っていることは多々あった
今は最低地上高が105~110mmぐらいだが ノーマル車高の最低地上高130mmなら大丈夫そうと感じたので 次の冬の前には車高をノーマルに戻すことも検討しようと思う

車内の寒さについてだが 屋根が幌でいかにも寒そうな外観ではあるが 実はそんなに寒くない
むしろ居住空間が狭いので 短時間で暖房が効く
そして幌の利点だと思うが 天気が良いと駐車中でもポカポカと暖かかったりするのだ

運転操作については先ほどちょっと触れたが 地下足袋で雪道を歩いているような感覚で路面状態が伝わってくるので 滑りそうな状況だとすぐ分かる
そのため 滑ったりしたときは反射的に対処できてしまうので大事にはならないで済んでいた
ただし 発進はなかなか神経を遣う必要があった
凍結路面とかシャーベット状とかだとすぐ後輪が横にズレようとするので アクセル操作は慎重にする必要があったのだ

雪道と言っても気温や雪の深さなどでいろんなパターンがあって 慣れればなんとかなるという単純なものではなかったが それでもだんだんと雪道走行を楽しむ余裕も出てきたりした

結局は ハンドルを切れば切っただけ アクセルを踏めば踏んだだけ進むというS2000の特性は雪道運転でも活きてくるのだと思う

車体への積雪については 冬の前にはハードトップの購入も考えたりしたこともあったが 実際には幌のままで問題はなかった
さすがに雪が降る度に雪下ろしするのは面倒なので 家の軒下に駐車するようにしたが 手間さえ惜しまなければ青空駐車でも問題ないだろうと思う
幌はなんとなく頼りなさげに思えるが 実際にはかなり丈夫なものなので 取り扱いに神経質になる必要はないと改めて思ったのだった

タイヤに関しては 以前の投稿でミシュランのX-ICE3を褒めたが カチカチの凍結路面ではちょっと頼りなさを感じた
溝がだいぶ減ってきている感じもするので 次の冬にはブリヂストンのVRX2にしてみようかと思っている

と そんなわけで次の冬にもS2000を日常的に乗り回す予定なのだが 時間と予算が許せば下回りの防錆と車高の調整はやっておきたい

インジェクターを交換した

私のS2000は去年の夏頃からずっとエンジンチェックランプが点灯したまま消えないという不具合に悩まされてきた
エラー内容を調べるといつも3番シリンダーの失火だったので 定番のイグニッションコイルやプラグを交換してみたが症状は改善されなかった

それ以外には
・インジェクターの劣化
・ノックセンサーの劣化
・O2センサーの劣化
などが考えられるが どれも交換するとなるとそれなりに金額がかかる場所ばかり

ただ エラーの内容から考えて3番シリンダーのインジェクターが正しく機能してないのかもと推察した

そこで今回 地元のホンダディーラーでインジェクター交換の見積もりを出してもらったところ想像していたより安かったのでやってもらうことにした

内容は

インジェクターとパッキンのセット 06164PCX010 54,864円
パルセーションダンパー 16680PCX003 3,358円
ガスケット等 16705PD1003 156円
ワッシャー,シーリング 12MM 90428PD6003 145円

これに工賃が(たぶん)0.5H分

実際の作業時間は交換が40分ぐらいで終わったが いろいろと点検までやってくれたのでトータルで2時間ほど

パルセーションダンパーはアイドリングでの不定愁訴(ときどきドッ…ドッ…となる症状)が収まることがあるというので念のために交換をお願いした

交換した結果だが ディーラーからの帰り道が凍結路だったので吹け上がりは充分に試せなかったが アイドリングが静かになったのは確認できた
春になって路面凍結の心配がなくなる頃には全開を試しても変化が分からなくなってるかもしれないが 今でも回転の上がり方はとてもスムーズなので峠とかにドライブに行ける季節が楽しみだ

ミシュラン X-ICE XI3を再評価

今年は全国的に雪が多いようだ
東京にもかなり降ったようで 昨年の9月まで都内在住だった私も大変だろうと思っているが 現在の住まいの岩手も例年より降雪量が多いとか

車は趣味用として買ったS2000にそのまま乗っていてタイヤはミシュランのX-ICE XI3で購入したのは2015年の12月
サイズは
F 215/45R17
R 225/45R17

ミシュランのX-ICE XI3の一般的な評価は「雪道ではそこそこの性能だが ドライやウェット路面ではスポーツタイヤに近いぐらいの操作性があり音も静か」といったもの
確かに乾燥路や普通のウェット路面だと夏タイヤのADVAN SPORT V105 からそれほど劣らない操作性だったが 今回の冬ぐらい積雪や凍結の路面ばかりで走っていると「雪道ではそこそこの性能……」というのが正直なところ不安に思っていた

しかし12月にあった降り始めの雪だと発進にコツが必要なぐらいグリップが不安定だったが 1月になってからの雪では発進もブレーキも不安なく走れている
雪質の変化や運転の慣れなどもあるのだろうが タイヤの性能に不満がないというのが大きいと感じている

X-ICEをスタッドレスとしてだけじゃなく オールシーズンタイヤ的に使っている人もいるらしいが スタッドレス特有のノイズもないし スピードレンジも210km/hまで保証のHなのでそれも有りなのだろう

2017年から新型のX-ICE 3+ が発売されたが どんな感じなのか気になるところではある
ただミシュランはサイズ展開が独特なので S2000に合うサイズが出るかは今のところ不明
次のシーズンも今のタイヤを続けて使えるか分からないが 取り換えるとしたらまたミシュランにしようと思っている

普段あまり雪が降らない地域での備えとしてもミシュランのスタッドレスタイヤはお勧めできる
私も都内在住だった頃はお正月の帰省前にタイヤを取り換えたら3月いっぱいぐらいまでスタッドレスにしていたが 走る距離の99%以上普通の路面だったと思う
それでも首都高や東北道などで快適に走ることができたこのタイヤを気に入っているからだ

欠点は価格が高めなことだろうか……

雪道とFR、そしてS2000

2017年も押し詰まって天候は不順
現在住んでいる岩手の県南部では例年よりも気温が2~3℃低いらしく盛大に雪が降った

私の車はホンダのS2000(AP1-110型)で幌車だが 他に自分用で使える車は無いので雪道でも日常的に乗り回している

タイヤはミシュランのX-ICE3(2015年製)というスタッドレスでサイズはF215/45R17 R225/45R17
これまでは約99%が雪道じゃない舗装路だったと思うが今回は立派な雪道で走ることになった

S2000の駆動方式はFRで一般的なイメージでは雪道で扱いにくいと言われているがコツをつかめばそんなに難しくはない
とは言っても私の場合 自動車教習所に通っていた時期が冬で 当時の教習車はFR
免許を取ってから買った車も1975年製のスプリンタートレノ(TE47)だったので地元の岩手で3シーズンほど冬を経験しているし 上京してから買ったカローラレビン(AE86)にスタッドレスを履かせてスキーに行ったりしていたので FRでの雪道運転はそこそこ経験がある……決して上手いと言えるレベルではないが……

FRが雪道で不利と言われてしまうのは 滑る路面での発進が4WDやFFに比べて難しいのが主な原因だと思う
滑ってからのコントロールに駆動方式はそれほど影響しないし 滑らさずに止まる曲がるも同じこと

その難しいと言われる発進についてのコツだが 簡単に言えばアクセルとクラッチでトラクションのコントロールを細かく行うということになる
具体的にはポンッと発進してすぐ加速しないでアクセルを緩めグリップを確認してからゆっくり加速
細かいコントロールに自信がなければ2速発進でもいいが 上り坂でもコントロールしやすい1速での発進を練習した方が結果的に良いと思う

雪道で発進しようとすると最初はちょっと横にズレたりするが そのまま加速したりしないでエンジン回転をちょっと落とすとグリップが回復してスムーズに前に進んでいく
直進加速も乾いた路面の半分以下のアクセルで確実に進むのが吉
路面の状況次第ではなんだか斜めに進んでいるように感じることもあるが だいたいは気のせい

コーナリングは普通なら2速で加速気味で回るような場面でも3速のまま惰性で回るような方法が安定する
というか乾燥路のようにシフトダウンしてコーナリングするとテールが流れてしまう

あとは車間距離を長めにしてブレーキもフワッと踏むようにすれば市街地では問題ない

実際には路面状況によってアクセルの踏み具合は変わってくるけど ポンッと発進してからアクセルを少し緩めるという動作はクセにするぐらいで良いと思う

S2000で雪道の場合は発進に慣れが必要というのもあるけど もっと問題なのは低い車高
雪が深いとフロントスポイラーがラッセル車のように雪をかき分けることになってしまう

最初は神経をつかっていたが 今ではスポイラーは消耗品と割り切って下を擦っても気にしないことにした

しかしそれ以上にキツいのは「雪道で幌のスポーツカーとかばっかじゃないの?!」という視線が気のせいレベルじゃなく向けられることだったりする(苦笑)

純正センターキャップ

久々の投稿になってしまったが 現在私は岩手の実家に住んでいる
実家への移住はいろいろな事情があったのだが それはともかく 先日の雪に対応するためにS2000のタイヤをスタッドレスに取り換えた

純正16インチサイズから純正17インチへの取り換え(普通は逆のパターンが多いと思うが)を行ったわけだが 16インチのホイールにはセンターキャップが付いているのに17インチの純正ホイールには付いていない

以前は夏タイヤを履かせていたRays CE28Nもセンターキャップが付いていなかったのであまり気にしていなかったが 現在の夏タイヤの方に付いている物が付いていないとやっぱり気になった

ちなみにセンターキャップが付いてないとこんな感じ
リア
リアホイールキャップ無し
フロント
フロントホイールキャップ無し

リアはハブナットが見えてしまっているし フロントは穴が開いたみたいに殺風景

そこでヤフオクにあるんじゃないかと探してみると いろいろなサイズのが見つかった
多いのは外径が58mmと69mm
大雑把にホイールの穴を測ってみると69mmで良さそうな気がしたので適当なものを落札して昨日届いたのだが……

何と穴が69mmより大きくて購入したものでは合わなかった
センターキャップの差
左が今回購入した物で 右は16インチ純正ホイールに付いていた物

購入した方は間違いなく外径69mmなので物違いではない
S2000用は外径が75mmもありヤフオクでは該当のものが見つけられなかった

そこで夏用タイヤの16インチホイールからセンターキャップを取り外して付けることにした
リア
リアホイールキャップ有り
フロント
フロントホイールキャップ有り

なんとなく落ち着いた外観になった

規格品が多い車のパーツとしては珍しい例だと思うが S2000の純正ホイールのセンターキャップを探している人は注意してほしい

ちなみにセンターキャップの裏には S2A-J0 という大雑把な番号しか刻印されていなかった
S2AはS2000用の部品によく使われる記号なので専用品ということらしい

問題はヤフオクから調達したキャップだが 出品者には何の落ち度もないので返品もできない
勉強代として保存しておくしかないだろう

OBD2診断ツール AL319

ちょっと前から私のS2000でエンジンチェックランプが点灯するようになってしまった
その度にディーラーに駆け込んで点検とリセットを行ってもらっていたのだが エラー内容は毎回3番シリンダーの失火

原因はともかくエンジンの調子は問題なく ディーラーでの点検でも原因は特定できなかった
(だいたいの見当はついているが その修理にはけっこう予算が必要なので保留中)

チェックランプは普通に走っていてもいつの間にか点いていることがあるので その度にディーラーに駆け込むのはどうかと思い 内容の確認とリセットができる診断ツールを買ってみた

買ったのはAutel Autolink Al319というもの
表示が英語のみということなので日本語化も可能なAL609も検討したが エラー内容のチェックと消去ができればいいのでAL319で充分と考えた

とりあえずエンジンチェックランプが点灯するたびに接続して確認・消去を行っているが案外簡単なので使用方法を書いておく
何かの参考になれば……
※写真が上手く撮れなかったので画像が見づらいのは勘弁

まずはエンジンを掛けていない状態でOBD2端子にAL319を繋ぐ
すぐに本体の電源が入ってメニュー画面が出るのでイグニッションをオンにする(エンジンは掛けない)
AL319 メニュー選択
画面はタッチパネルじゃないので操作は左のENTER/Exitボタンと右のSCROLLボタンのみで行う

最初の画面で左上のOBDII/EOBDを選ぶとSystem Statusというメニューに進む
エラーがあると画面の下にある赤灯が点灯する
System Statusから Diagnostic Menuに進み Read Codesを選択し Stred Codesを選ぶとエラーのスキャンが行われる
AL319 エラースキャン

エラーがあれば表示されるので内容を確認
AL319 エラー表示

表示は全て英語だがコードを元にネットを検索すればだいたい分かると思う
この場合は「ホンダ P0303」で検索すると3番シリンダーの失火という情報がすぐに見つかった

ここでヤバそうなエラーが出ている場合はリセットせずにディーラーなり整備工場なりに持ち込んだ方が良い

リセットしても問題なさそうな場合に限るが エラーコードを消去する場合は以下の手順

Diagnostic Menuまで戻り Erase Codesを選択
AL319 エラー消去
本当に良いのか?と2回も確認されるがどちらもYesを選択
エラーコードはサックリと消去される

無事に消去されると画面下にある赤灯は消え 緑のランプが点灯する
AL319 エラー消去後

こんな風にとても簡単な操作でエラー消去は完了するが あくまで自己責任でやるのが基本
エラーを消去してしまった後でディーラーや整備工場に持ち込んでも原因の特定が厄介になるだけなので 大きな問題がないことを確認できない限り 自分で消去はやらない方が良いと思う

ちなみに私の場合 エラーは毎回3番シリンダーの失火なのだが イグニッションコイルやプラグを新品交換しても変化が無かったので インジェクターではないかとにらんでいる
O2センサーの不具合で混合気が薄くなって失火している可能性もあるが その場合だと3番シリンダー以外のエラーが出ることあると思うからだ

……でも今は予算がないので保留にするしかない……

レカロ RS-Gの角度変更

S2000のシートをフルバケットのRECARO RS-Gに取り換えてから約1ヶ月

最初は難儀していた乗り降りもすっかり慣れてきたのだが 問題はドライビングポジションがイマイチしっくりきてないこと
クラッチやアクセルをしっかり踏める位置まで前に出すとハンドルが近すぎるし ハンドルやシフトレバーを操作するのに丁度いいポジションにするとペダルの踏み心地がイマイチ……

まあ 簡単に言えば脚が短いのが原因なのだが……

そこでシートの固定方法をちょっと変更したら背もたれの角度をもう少し倒せないかと思ったので実行してみた

変更前のシート角度はこんな感じ(最後部まで下げた状態)
角度変更前

そしてシートレールへの取り付け状態がこれ
シートレール変更前
S2000用の標準シートレールにフルバケット用アダプターを取り付けているのだが シートレールとアダプターの間には7mmのスペーサーを2個重ねて取り付けてある
シート自体はアダプターの下の穴に取り付けてある状態

それをアダプターの前のボルトを上段に取り付ければ背もたれが寝かせられると考えた
しかしその分シートの前方向が上がってしまってクラッチを踏むのがキツくなるかもしれないので シートレールとアダプターの間にあるスペーサーを1個にして対処する
シートレール変更後
こんな感じに

この状態で取り付けたのがこの写真
シートの角度変更後
写真だと分かり難いか……

これで小一時間ほど走り回ってみたが 背もたれの角度は良い感じに寝てくれた
しかし シート前方の太もも下のサポートが予想以上に上がってしまって窮屈になってしまった

運転できないことはないがちょっと苦しい状態

これだったら変更前の方が運転が楽だったので 結局はシートレールとアダプターの間のスペーサーを1個のままで シートは前後とも下段に付けることにした

結局 変更前から7mmダウンしただけの状態になったのだが これで慣れていくしかないだろう

こうしてみるとRS-GじゃなくてTS-Gの方が良かったのかもしれないとも思ったが TS-Gは身長が高くないと別な違和感が出そう

いつか予算が出来たらTS-Gも試してみたいものだ

……って これこそ改善をしようと思って泥沼にハマる典型だな……

スロットルワイヤーの調整

最近 S2000のエンジンの調子が悪かった

具体的にどんな症状かと言うと…
・発進時に回転の上がりがもたつくのでエンストしそうな不安感がいつもある
・街中を巡航しているときに 2000-3000回転ぐらいでエンジンブレーキが効いてるような抵抗感がある

さらに渋滞にハマっているとき エンジンチェックランプが点灯することもあった
(エラーコードは失火)

これらの症状からネットで情報を漁ってみると だいたいはスロットルバタフライの汚れだとか O2センサーを交換したら直ったとかの事例が見つかった

スロットルバタフライの汚れに関しては ビックスロットルに取り換えてからまだ1万km程度しか走ってないのでひどい汚れは考えにくい

そうなるとO2センサーが怪しいということになるのだが S2000はエキゾーストパイプに1個 触媒に1個というふうに2カ所の交換が必要で さらに触媒の中身が動いてしまっているような状態だと触媒の交換まで必要になる
いろいろ事情があって今はその予算を用意することができない

そこでまず無料でできるスロットルバタフライを点検してみることにしたのだが サクションパイプを外してスロットルの開け閉めを確認するときにスロットルワイヤーがやけにたるんでいることに気がついた
バタフライは特に汚れていなかったので そのまま元に戻したのだが どうにもそのワイヤーのたるみが気になる

そのときはワイヤーのたるみと不具合の症状が結びつかなかったのだが その後に長時間運転をしてみると不具合のほとんどはワイヤーのたるみが原因じゃないかと思えてきた

まず発進時の回転の上がりがもたつくというのは アクセルを踏んでもワイヤーのたるみが大きいせいですぐにはスロットルが開かないから起きていると考えられる

また2000-3000回転で巡航中にエンジンブレーキが効いているような抵抗感を感じるのは パーシャルスロットル(アクセルを踏むでも抜くでもない回転数保持の踏み方)をキープしているつもりがワイヤーのたるみがあるのせいでアクセルオフ状態になりやすいから実際にエンジンブレーキがかかってしまっていると考えられるのだ

そこでちょっと深めにアクセルを踏む意識を持って走ってみたところ エンジンは快調に回ることが確認できた

同じ車をずっと運転しているとアクセルの踏み加減がだいたい固定されてくるので その記憶しているアクセル位置では実際よりもスロットルが小さくしか開いていないという状態をエンジンの不具合と感じてしまっていたようだ

こうなるとスロットルワイヤー(アクセルワイヤー)の張り具合を調整すれば 無料でエンジンの調子を戻せるかもしれないと思い実際にやってみた

調整前の写真がこれ
スロットルワイヤー(調整前)
写真だと分かり難いが ワイヤーはかなりたるんでいる

写真の○印にあるナット(12mm)位置を動かして張り具合を調整する

調整後がこれ
スロットルワイヤー(調整後)
ナットの位置がだいぶ動いているのが分かるだろうか

ワイヤーはだいぶ伸びてしまっているらしく調整可能な範囲でギリギリまで動かしてみてもまだ遊びは大きい状態だったが 実際に運転してみると不具合に感じていた回転のもたつきは解消されてかなりレスポンスが良くなった

スロットルワイヤーはだいぶくたびれているので近いうちに交換した方が良さそうだが 最初に考えていたO2センサーや触媒などに比べればかなり安く済む

今回は意外なところでレスポンスが悪くなるという一例なので 気になったら点検すると良いかもしれない

ちなみにエンジンチェックランプが点灯する原因は未だ分かってない
毎回失火が記録されるので 最初はO2センサーからのECUの判断ミスが原因かと思ったが もしかすると交換履歴の無いインジェクターあたりが怪しいかもと思っている