OBD2診断ツール AL319

ちょっと前から私のS2000でエンジンチェックランプが点灯するようになってしまった
その度にディーラーに駆け込んで点検とリセットを行ってもらっていたのだが エラー内容は毎回3番シリンダーの失火

原因はともかくエンジンの調子は問題なく ディーラーでの点検でも原因は特定できなかった
(だいたいの見当はついているが その修理にはけっこう予算が必要なので保留中)

チェックランプは普通に走っていてもいつの間にか点いていることがあるので その度にディーラーに駆け込むのはどうかと思い 内容の確認とリセットができる診断ツールを買ってみた

買ったのはAutel Autolink Al319というもの
表示が英語のみということなので日本語化も可能なAL609も検討したが エラー内容のチェックと消去ができればいいのでAL319で充分と考えた

とりあえずエンジンチェックランプが点灯するたびに接続して確認・消去を行っているが案外簡単なので使用方法を書いておく
何かの参考になれば……
※写真が上手く撮れなかったので画像が見づらいのは勘弁

まずはエンジンを掛けていない状態でOBD2端子にAL319を繋ぐ
すぐに本体の電源が入ってメニュー画面が出るのでイグニッションをオンにする(エンジンは掛けない)
AL319 メニュー選択
画面はタッチパネルじゃないので操作は左のENTER/Exitボタンと右のSCROLLボタンのみで行う

最初の画面で左上のOBDII/EOBDを選ぶとSystem Statusというメニューに進む
エラーがあると画面の下にある赤灯が点灯する
System Statusから Diagnostic Menuに進み Read Codesを選択し Stred Codesを選ぶとエラーのスキャンが行われる
AL319 エラースキャン

エラーがあれば表示されるので内容を確認
AL319 エラー表示

表示は全て英語だがコードを元にネットを検索すればだいたい分かると思う
この場合は「ホンダ P0303」で検索すると3番シリンダーの失火という情報がすぐに見つかった

ここでヤバそうなエラーが出ている場合はリセットせずにディーラーなり整備工場なりに持ち込んだ方が良い

リセットしても問題なさそうな場合に限るが エラーコードを消去する場合は以下の手順

Diagnostic Menuまで戻り Erase Codesを選択
AL319 エラー消去
本当に良いのか?と2回も確認されるがどちらもYesを選択
エラーコードはサックリと消去される

無事に消去されると画面下にある赤灯は消え 緑のランプが点灯する
AL319 エラー消去後

こんな風にとても簡単な操作でエラー消去は完了するが あくまで自己責任でやるのが基本
エラーを消去してしまった後でディーラーや整備工場に持ち込んでも原因の特定が厄介になるだけなので 大きな問題がないことを確認できない限り 自分で消去はやらない方が良いと思う

ちなみに私の場合 エラーは毎回3番シリンダーの失火なのだが イグニッションコイルやプラグを新品交換しても変化が無かったので インジェクターではないかとにらんでいる
O2センサーの不具合で混合気が薄くなって失火している可能性もあるが その場合だと3番シリンダー以外のエラーが出ることあると思うからだ

……でも今は予算がないので保留にするしかない……

レカロ RS-Gの角度変更

S2000のシートをフルバケットのRECARO RS-Gに取り換えてから約1ヶ月

最初は難儀していた乗り降りもすっかり慣れてきたのだが 問題はドライビングポジションがイマイチしっくりきてないこと
クラッチやアクセルをしっかり踏める位置まで前に出すとハンドルが近すぎるし ハンドルやシフトレバーを操作するのに丁度いいポジションにするとペダルの踏み心地がイマイチ……

まあ 簡単に言えば脚が短いのが原因なのだが……

そこでシートの固定方法をちょっと変更したら背もたれの角度をもう少し倒せないかと思ったので実行してみた

変更前のシート角度はこんな感じ(最後部まで下げた状態)
角度変更前

そしてシートレールへの取り付け状態がこれ
シートレール変更前
S2000用の標準シートレールにフルバケット用アダプターを取り付けているのだが シートレールとアダプターの間には7mmのスペーサーを2個重ねて取り付けてある
シート自体はアダプターの下の穴に取り付けてある状態

それをアダプターの前のボルトを上段に取り付ければ背もたれが寝かせられると考えた
しかしその分シートの前方向が上がってしまってクラッチを踏むのがキツくなるかもしれないので シートレールとアダプターの間にあるスペーサーを1個にして対処する
シートレール変更後
こんな感じに

この状態で取り付けたのがこの写真
シートの角度変更後
写真だと分かり難いか……

これで小一時間ほど走り回ってみたが 背もたれの角度は良い感じに寝てくれた
しかし シート前方の太もも下のサポートが予想以上に上がってしまって窮屈になってしまった

運転できないことはないがちょっと苦しい状態

これだったら変更前の方が運転が楽だったので 結局はシートレールとアダプターの間のスペーサーを1個のままで シートは前後とも下段に付けることにした

結局 変更前から7mmダウンしただけの状態になったのだが これで慣れていくしかないだろう

こうしてみるとRS-GじゃなくてTS-Gの方が良かったのかもしれないとも思ったが TS-Gは身長が高くないと別な違和感が出そう

いつか予算が出来たらTS-Gも試してみたいものだ

……って これこそ改善をしようと思って泥沼にハマる典型だな……

スロットルワイヤーの調整

最近 S2000のエンジンの調子が悪かった

具体的にどんな症状かと言うと…
・発進時に回転の上がりがもたつくのでエンストしそうな不安感がいつもある
・街中を巡航しているときに 2000-3000回転ぐらいでエンジンブレーキが効いてるような抵抗感がある

さらに渋滞にハマっているとき エンジンチェックランプが点灯することもあった
(エラーコードは失火)

これらの症状からネットで情報を漁ってみると だいたいはスロットルバタフライの汚れだとか O2センサーを交換したら直ったとかの事例が見つかった

スロットルバタフライの汚れに関しては ビックスロットルに取り換えてからまだ1万km程度しか走ってないのでひどい汚れは考えにくい

そうなるとO2センサーが怪しいということになるのだが S2000はエキゾーストパイプに1個 触媒に1個というふうに2カ所の交換が必要で さらに触媒の中身が動いてしまっているような状態だと触媒の交換まで必要になる
いろいろ事情があって今はその予算を用意することができない

そこでまず無料でできるスロットルバタフライを点検してみることにしたのだが サクションパイプを外してスロットルの開け閉めを確認するときにスロットルワイヤーがやけにたるんでいることに気がついた
バタフライは特に汚れていなかったので そのまま元に戻したのだが どうにもそのワイヤーのたるみが気になる

そのときはワイヤーのたるみと不具合の症状が結びつかなかったのだが その後に長時間運転をしてみると不具合のほとんどはワイヤーのたるみが原因じゃないかと思えてきた

まず発進時の回転の上がりがもたつくというのは アクセルを踏んでもワイヤーのたるみが大きいせいですぐにはスロットルが開かないから起きていると考えられる

また2000-3000回転で巡航中にエンジンブレーキが効いているような抵抗感を感じるのは パーシャルスロットル(アクセルを踏むでも抜くでもない回転数保持の踏み方)をキープしているつもりがワイヤーのたるみがあるのせいでアクセルオフ状態になりやすいから実際にエンジンブレーキがかかってしまっていると考えられるのだ

そこでちょっと深めにアクセルを踏む意識を持って走ってみたところ エンジンは快調に回ることが確認できた

同じ車をずっと運転しているとアクセルの踏み加減がだいたい固定されてくるので その記憶しているアクセル位置では実際よりもスロットルが小さくしか開いていないという状態をエンジンの不具合と感じてしまっていたようだ

こうなるとスロットルワイヤー(アクセルワイヤー)の張り具合を調整すれば 無料でエンジンの調子を戻せるかもしれないと思い実際にやってみた

調整前の写真がこれ
スロットルワイヤー(調整前)
写真だと分かり難いが ワイヤーはかなりたるんでいる

写真の○印にあるナット(12mm)位置を動かして張り具合を調整する

調整後がこれ
スロットルワイヤー(調整後)
ナットの位置がだいぶ動いているのが分かるだろうか

ワイヤーはだいぶ伸びてしまっているらしく調整可能な範囲でギリギリまで動かしてみてもまだ遊びは大きい状態だったが 実際に運転してみると不具合に感じていた回転のもたつきは解消されてかなりレスポンスが良くなった

スロットルワイヤーはだいぶくたびれているので近いうちに交換した方が良さそうだが 最初に考えていたO2センサーや触媒などに比べればかなり安く済む

今回は意外なところでレスポンスが悪くなるという一例なので 気になったら点検すると良いかもしれない

ちなみにエンジンチェックランプが点灯する原因は未だ分かってない
毎回失火が記録されるので 最初はO2センサーからのECUの判断ミスが原因かと思ったが もしかすると交換履歴の無いインジェクターあたりが怪しいかもと思っている