ゲームの話

私のゲーム(ここでは家庭用テレビゲーム)との出会いはかなり遅く 三十台になってからだ
ゲームに興味が無かったわけではないが 何事にも凝り性な私はハマったら寝食を忘れてやり続けてしまいそうだったので近づかないようにしていたと言うのが本音
二十台前半の頃にファミコンブームがあって 故郷の友人からファミコンを安く買えないかと頼まれて都内を探し回ったりしてみたことはあったが 私自身はまったく興味がわかなかった

それがある日 パソコンの性能を上げるために購入したビデオカード(グラフィックボードとも言う)のオマケソフトとしてPC版のバイオハザードが付いてきた
ちょうどその当時 テレビでバイオハザード2のCMがやたらと流れていて その映像が格好良くて印象に残っていたのもあって ちょっとやってみようかな……程度の気持ちでインストールして起動してみた

ゲームコントローラも無かったが 気分的にはお試しだったのでキーボードでプレイ

まず実写のオープニングから洋館のエントランスでゲーム開始……なのだが ゲーム慣れしていない私は何をしたらいいのかが分からない
その後にいくつかゲームをやるうちにある程度慣れてきて とりあえずは登場人物の台詞を聞いて それに従って行動するという ある意味当たり前のことを理解していったが この時はウェスカーやバリーの台詞を聞き流していた……
また 行動によってイベントを起こさないと先に進めないというお約束も分かっていなかったので エントランスをうろうろするばかり

そうこうしてやっと最初のゾンビに遭遇

銃を撃つキーを押してるはずなのに攻撃しない??……何も出来ないまま咬まれて終わり
……銃を装備していなかった……

説明書をもう一度よく読んで再チャレンジ

今度はちゃんと銃の装備を確認して いざケネスゾンビの元へ
……ケネスゾンビが近すぎて 撃つ前に咬まれてしまう……

それでもなんとかケネスゾンビを倒して奥のドアへ進むが「鍵がかかっている」ってなんじゃそりゃ

またもいろいろウロウロして やっとたどり着いた廊下で犬に咬まれて死亡……

ここらで「これはさすがにキーボードじゃ無理か?!」と思い 会社帰りにWindows用のゲームコントローラを買ってきた

……お試しのはずが このあたりでだいぶハマってしまっている

コントローラを買ってきてからは順調に進んで……と言いたいところだが 操作は楽になってもこのゲームが何をすればクリアなのか というよりも進め方がまったく分からない
さらにオープニングや途中のイベントムービーを飛ばせることを知らないし セーブ方法も分かってなかったので オープニングムービーなどはゲップが出るぐらい見飽きていた

各種の謎を解いて鍵を開けて先に進んでいく……というゲームの基本が全く分かってないので さすがに何も参考にしないでのクリアは無理だと判断した
そこでネットを検索してみると 攻略手順を簡潔に説明しているサイトをいくつか見つけた
その中で私が感覚的にピンとくる表現をしているサイトの攻略手順を印刷して それを見ながら進めていったのだった

R.P.D 作戦会議室に置いてある攻略手順も 私のこの経験から作りたいと思ったのがきっかけだったりする
(当時 攻略手順の作成を手伝ってくれた方々には改めて感謝)

そうこうするうち とりあえずこのPC版バイオハザードはクリアできたのだが PCでゲームをやるのはちょっと無理があると思い始めた
そして勢いのまま プレステとバイオハザード・ディレクターズカットとバイオハザード2を買ってきた

実はこのとき バイオハザード2の方がバイオハザードよりも難しいのだろうと勝手に判断して まずはバイオハザード・ディレクターズカットをクリアしないとバイオ2をやってはいけないと思いこんでいた
そしてディレクターズカット版を始めたわけだが これが思いの外難しい
キャラは簡単に死ぬし 拾える弾は少ないし……
(実質ハードモードだったわけだが それを知ったのはだいぶ後のこと)

そうこうするうちに何とかディレクターズカット版をクリアして ワクワクしながらバイオ2に取りかかった

今度は攻略サイトのお世話にならず……と言いたいところだが たかがゲーム1本をクリアした程度の経験で攻略のコツが分かるはずも無く 結局は躓く度に攻略サイトを覗くということになってしまった

しかし攻略サイトを見ながら進めていくことにも利点はある
攻略サイトを作ろうなんて人は基本的にバイオハザードが大好きなので 設定やキャラの行動などに細かいツッコミまで書かれていたりする
そのツッコミコメントがゲームやバイオハザードに詳しくない私にでも「これは単なるホラーアドベンチャーゲームという側面以外にも楽む要素がいろいろあるな」と気づくきっかけになったのだ

そして本編をクリアし ハンクをプレイしてみたり 豆腐をプレイしてみたりするとバイオハザードについて意見交換してみたくなったりする
当時の勤務先では同年代のオッサンばかりでバイオハザードどころかゲームに興味のある人は全くいない
そこで当時は活気のあったYahoo!掲示板のバイオトピックを覗いてみることにした

そこで読んだ内容で衝撃を受けたのが「豆腐はクリアできて当たり前」という書き込み

ゲーム初心者だった私はバイオハザードについて会話がしてみたかっただけだったが これはどうやら豆腐をクリアできないと書き込みなんておこがましいのかもしれない……と思ったのだった

そして始まる豆腐攻略への毎日

毎晩帰宅後に挑戦するのだが 攻略サイトで手順を理解したつもりになっても なかなか思い通りに進めることができない
自分の動きを確認するために プレステ→ビデオデッキ→テレビという接続にして 録画をしながら進めていったり
VHSの120分テープが4本目ぐらいになった頃 Dangerになりつつもあとちょっとでゴールというときにタイラントの爪のひと刺しでゲームオーバーになったこともあった……
ちょっとしたミスでクリアできなかったりするとコントローラを壁に投げつけたりしたこともあったので 隣の部屋の住人にはだいぶ迷惑をかけてしまったかもしれない

そして何日かかったか忘れてしまったが やっと訪れるクリアの日
夜中だというのに大声で歓声をあげてしまって やっぱり隣の住人には迷惑を……

これでやっと掲示板への書き込み資格を得られたと思い 喜び勇んで「豆腐クリアしましたー!」と書き込んでみると「豆腐をクリアするなんてすごい!」といった絶賛の嵐
……あれ?もしかして豆腐をクリアしてない人が大多数??
無理にクリアしなくても書き込んでみれは良かったのか?

なんてことがあって 紆余曲折の後 R.P.D作戦会議室なんてサイトを立ち上げることになったのだった

という愚にも付かない思い出話の巻

幌交換の後処理

本当は写真付きで投稿すべき内容なのだが 普段から写真を撮る習慣がないせいか 作業を始めると撮影することをすっかり忘れてしまっている
私自身の写真もここ数年撮った記憶がないので もし遺影とかが必要になったら免許証の写真になるのかな……なんて思いつつ以下投稿

正月休みにS2000の幌を交換したのだが その後に幌を開けてみるとどうにも畳まれた状態がしっくりこない
なんとなく畳みきれてない感じがするのだ

そこでいろいろと情報を調べてみると 幌の内側にあるゴムが伸びきっていると開けたときのテンションションが弱くて畳みきれないという情報を見つけた
ところが実際にゴムを引っ張ってみても弾力が失われているという感じはしない

他に何か原因があるのかと考えてみると 今回交換したガラススクリーンの幌に付いている熱線用のハーネスが邪魔になっているのではないかと思えてきた
また ロールバーカバーの後にあるポッチ(幌カバー用のものらしい)がガラスに引っかかるという情報も見つけた

前回の幌交換の時にクリップ類を交換していなかったことが気になっていたのもあるので この際だからと次の2つを実行することにした
1.熱線用のハーネスをサイドトレイガーニッシュに穴を開けて通す
2.ロールバーカバーのポッチの内側2つを外してめくら蓋を付ける

1.については 熱線用ハーネスの途中にゴムの仕切り蓋がついているので それを固定できる穴を開ければ大丈夫そうだ
ゴムの経を計ってみたところ どうやら25mm~27mm程度の穴で大丈夫そうなので25mmのホールソーを用意
問題は穴を開ける位置なのだが ヤフオクでサイドトレイガーニッシュの後期型の出品写真を見てだいたいの見当は付いた

2.については クリップ類を発注するついでにめくら蓋も発注(部品番号:84535-S2A-000ZB)
ポッチの外し方がイマイチ分からなかったが ロールバーカバーの内側に10mmのナットで止まっていた
このナットにはロールバーを外せば簡単に工具が届くので 実際にやってみると簡単だった

問題は ただこれだけのことなのに シートを外し内装を外しリアトレイを外しセンターコンソールを外しロールバーを外し……といった 幌交換時にやったことの半分ぐらいの手間がかかるということ
作業を始めたときはそれから先の手間を考えるとウンザリした

しかし 前回幌交換のときにだいたいの構造が分かっていたので 作業は半日もかからずに終了した
リアトレイの外し方・取り付け方のコツがまだつかめていないのでそこだけ時間がかかったが 全体的には思っていたより簡単に終わらせることが出来たのだった

作業を終えて幌を開けてみると 作業前よりもコンパクトに畳まれていることが確認できた
(本当は比較写真でも用意したいところだが 忘れていたので……)

結局 1.と2.のどちらが原因で畳みきれてなかったのか分からないが 結果良ければ全て良しということにしておこう

幌交換で心配なのは雨漏りだが 高圧洗浄で水を流しても 雨天に屋外駐車していても大丈夫だったのでまず心配は無さそうだ

現在はせっかくの熱線(デフォッガー)が使えていない状態なのでなんとかしたいところだが 配線も含めて部品代がけっこうかかりそうなので保留中
(ディーラーで調べてもらったところ 部品代は合計で約32,000円ぐらい)
でも 梅雨の時期までにはなんとかしたいと考えている

アイサイトのCMを見て

たまたま見たスバルのアイサイトのCMで
アイサイトの安全評価として
追突事故発生率が84%減少
歩行者事故発生率が49%減少
したのだと言っていた
(母数は不明だが)

自動ブレーキは優秀で効果的なんだなと思うのと同時に
これって アイサイトが無かったら事故を起こす人が84%もいるってことなのか?!と思ったわけだ
(やっぱり母数は不明だが)

自動ブレーキとかその先にある自動運転とかは 自動車業界がたぶんいちばん力を入れて開発を進めているのだろうが ユーザーの方の依存が車の進化以上に進んでしまっているような印象を受ける

このアイサイトのケースで言えば アイサイトが付いている車に慣れている人は 付いていない車を運転できるのだろうかと疑問に思ったのだ

日常的に運転している人だとしても 事故を起こしてしまう(あるいは起こしそうになる)状況というのはある意味「非日常な状態」に踏み込んでしまうということだ

徒歩などで移動している人が日常から非日常に飛び込むというのはほとんど無いと思うが 車の運転はうっかりするとすぐ隣に非日常がある

個人の能力の足りないところをテクノロジーがカバーするというのは技術者的には理想的かもしれないけど 人は置かれた状況で学習したり慣れたりして成長していくものだから そういう要素をバッサリ捨てて技術だけ発展していくのはどうなんだろう?といつも考えてしまう

まあ私は個人的に古い車が好きで 電子制御などは最低限の方が面白いと思っているからこんなことを思うのかもしれないが 本当に自動車はこんな方向に進んでいくのが最善なんだろうか?と思えてしまって落ち着かない

悲観的なことばかり考えても仕方ないが メーカーもユーザーも「人の脳は使わないとどんどん衰えるし 逆にある程度難しいものでも慣れていけば案外なんとかしてしまう」ということを忘れないで欲しいと思う

ヒール&トゥ

ネットを眺めていてたまたま読んだ記事にヒール&トゥについて書かれていたので話題にしてみたくなった

ヒール&トゥ:
車を運転するときの技術のひとつで ブレーキペダルをつま先(というか足の前半分)で踏みながら かかとでアクセルを踏むというもの

目的をちゃんとわかってないとただの地味な曲芸になってしまう技だ

ヒール&トゥとしての目的と言うよりも まずは一連の動作を順番に並べてみよう

  1. コーナーが迫ってくる状況で減速するためにブレーキを踏む
  2. シフトダウンするためにクラッチを踏みながらギアをニュートラルへ
  3. ブレーキとクラッチは踏んだままエンジンの回転を合わせるためにかかとでアクセル踏む(ブリッピング)
  4. ギアを入れる(シフトダウン)
  5. クラッチを戻す(つなぐ)

自動車教習所で習うのはブレーキを踏んで減速したらシフトダウンという手順だけなのだが それだとシフトダウンしてクラッチをつないだ瞬間にエンジンの回転が下がっているので必要のないエンジンブレーキがかかってしまう
FFや4WDの場合はそれでも大丈夫だったりするが FRだとけっこう危ない挙動を起こしたりする
それに ある程度スピードが乗っている状態だと駆動方式に関係なく車の挙動は不安定になる

そんなわけで峠などをスムーズに走るためには必須の技術なのだが ちゃんと出来るまでは逆に危なかったりする

よくあるのは かかとでアクセル踏むことに気を取られてブレーキを踏む力が緩んでしまったりすること
コーナーが迫ってる状況で減速が中途半端になったらかなり危険だと言うのは分かってもらえるだろう

ヒール&トゥで大事なのはブレーキとアクセルを同時に踏むということではなくて

  • ブレーキを踏んで減速する
  • シフトダウンでエンジン回転をギアに合わせる

この2つを同時にやってしまおうということが目的だということを忘れてはいけない

練習する場合はまず 回転を合わせてシフトダウンすることから始めるのが良い

見通しが良くて真っ直ぐで 前後に他の車がいない状況で 4速で巡航出来るような道をみつけたら 4→3速で回転を合わせたシフトダウンを練習する
コツは4→ニュートラル→アクセルをブオン!とひとふかし→3速を慌てずにリズム良くつなげること

4→3がスムーズにできるようになったら いちばん実用的な3→2を練習する

3→2は4→3に比べると回転合わせがシビアなので これができるようになったら今度はブレーキを踏んで同じ事ができるように練習すれば良い

慣れてくればブレーキの踏力を保ったままアクセルを微調整できるようにまで行ける

この場合に最大の注意は練習する道の選択
そして靴の選択
かかとの高い靴はダメだし 靴底が広いものもやりにくい
昔ながらの運動靴っていう感じのスニーカーやデッキシューズあたりがやりやすいと思う

ヒール&トゥができるようになるとMT車の運転は一段と面白くなるので まだ出来ない人は是非練習してみて欲しい
ただし 充分に気をつけて